入試が終わる前は、早く当日になって入試が終わってくれればと何度も思いました。
今受験生を抱えているおうちの方にも、そういう思いの方が多いと思います。
とにかく入試前はどうにもならないプレッシャーで辛いですよね。
そんな中でもお子さんを支えていているおうちの方は、えらいです。

あともう少し、かんばって!
入試が終わると、今までがんばって来た分、気持ちの整理が追いつきませんでした。
わたしはこれからどうしたらいいのか分からず、放心していました。
その時のことを思い出すと、後悔と気を付けることが浮かんできました。
受験前は終わった時のことまで気が回りませんよね。
わたしのような心配性の人のためにまとめてみました。
入試の様子を聞かない
ずっと一緒にがんばってきた分、帰ってきたら入試の様子を聞きたいですよね。
不安なのはお子さんも一緒です。
お子さんが言わない限りは、普段通りにしてそっとしておくのがよさそうです。
入試の手ごたえを聞かない
帰ってきてから、「どうだった?」と聞きません。
すごく気になりますよね。
お子さんにとって大きなイベントです。
まだ気持ちの整理がついていないかもしれません。
そのうち話してくれると思ってひとまず、そっとしておきましょう。
失敗したことは聞くだけ、意見しない
帰って来て自己採点をした際、いろいろ聞こえてきます。



えー、こっちのつもりで逆にしてた。
なんでこんな問題まちがえたの。
そんな、ひどいっ。
えー、ここも違うの?
耐えてください。
もしくはただ頷くだけでもいいです。
このタイミングで言うことは慰めですら「責めている」ととられることが多いです。
後学のために間違いをただすのは大事なことですが、このタイミングではありません。
千代の兄のつむぐは推薦を受けました。
面接で面接官が何を言っているのか聴き取れなくて、違うことを答えてしまったと話してくれました。



そういう時は、恐れ入りますがもう一度お願いしますって言えばいいんだよ
そんなこと言われなくても分かっています。
分かっていて言えなかったことを後悔して悔しくて、それで私に話してくれたのです。
なのに、私はその思いまで至りませんでした。
わたしの言ったことが正しくても、つむぐが求めていたものは共感です。
きっとつむぐの欲しかった言葉は「そうだよね、緊張していると舞い上がっちゃうよね」などではなかったのではないでしょうか。
その時の気持ちに寄りそそってほしかったから、話してくれたんだと思います。
それなのに私は、と後悔しきりです。
夕ごはんは好物でねぎらう
入試前までは、体調管理が優先事項でした。
お子さんの好物で、ねぎらいましょう。
そして、おうちの方もお疲れ様でした。
今までのがんばりをほめる
今までがんばってきたお子さんを、いっぱいいっぱいほめましょう。
お子さんががんばってこれたのは、おうちの方の努力のおかげです。
おうちの方もいっぱい頑張ってきました。
お疲れさまでした。
改めて言わなくてもいいかなとは思ったのですが、入試後の夜、落ち着いたときに褒めました。



今までずっとがんばって来たね。
ずっとあなたががんぱってきた姿を見せてもらいました。
あれだけがんばる力があるから、今回もしうまくいってもいかなくても、それだけの力が自分にあることを知ってほしい。
その力はこれからの自分を作る力です。
あなたはこれからを作る力があります。
お疲れさまでした。



わたし、落ちたの?
わたし、落ちたの?
今までの努力を称えたつもりが不安にさせたようです。
もし千代が不合格だった場合、何を言っても届かないと思うので、このタイミングで言いました。
今思い返しても、入試後のタイミングだから言えたのだと思います。
おわりに
結果は合格でした。
入試後は合否が分かるまで生きた心地がしませんでした。
落ちた時の対応も考えたりしました。
お子さんはもっと不安でしょう。
一緒にいるおうちの方にとっても辛い時間です。
きっと大丈夫。
上手くいくといいですね。